Vienna SoundFont Studio入門

--Vienna SoundFont Studioでサンプルを編集する--

Last updated September 8, 2001
First created April 29, 1999
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Vienna SoundFont Studio 2.3というのはSound Blasterで使えるサンプルファイル形式SoundFont 2.1を編集するためのソフトだ。
AKAIのサンプラーについてくるM.E.S.A.をイメージしてくれると当たらずとも遠からずといったところだと思う。

Vienna SoundFont Studioを使って前もって作っておいたWAVEファイルからSoundFontを作ることができる。
Vienna SoundFont Studioは8ビットと16ビット、モノラルとステレオのWAVEファイルをサポートしている。

Vienna SoundFont Studio 2.3は、もともとSound Blaster Live!に付属していたソフトだが、2001年9月8日にLive!の後継機種Sound Blaster Audigyが発売された。
しかし、SoundFont 2.1の性能は今のままで十分と考えられたため、SoundFont 2.1とVienna SoundFont Studio 2.3はLive!時代からバージョンアップされていない。
そんなわけでまだまだこの「Vienna SoundFont Studio入門」ページも現役で役に立つわけだ。

  1. Vienna SoundFont Studioを起動すると、3つのビューに別れたウィンドウが現れる。

    ▼Vienna SoundFont Studio
    main.gif

  2. SoundFontバンクを作るための第一ステップとして用意しておいたWAVEのサンプルをインポートしてみよう。
    用意するWAVEファイルは16ビット、44.1hz、ステレオがベスト。ステレオのほうが音に厚みがでるのでできるだけステレオにする。
    「SoundFontツリー・ビュー」の「User Sample Pool」を選択して、右クリックしてメニューから「Inport User Sample(s)」を選択する。現れたダイアログボックスで取り込むWAVEファイルをすべて選択して、「Import」ボタンをクリックする。
    ステレオのWAVEファイルをインポートするとLRに分けて格納される。
  3. 次に「SoundFontツリー・ビュー」の「Instrument Pool」を選択して、右クリックしてメニューから「New Instrument」を選択する。現れたダイアログボックスに適当な名前を入れて「OK」ボタンをクリックする。

    ▼New Instrument
    new_instrument.gif

    次に先ほどのサンプルを選択して「Add」をクリックする。

    ▼New Instrument Zone
    new_instrument_zone.gif

  4. 次に「SoundFontツリー・ビュー」の「Preset Section」の「Melodic Pool」を選択して、右メニューから「New Melodic Preset」を選択する。
    ドラムセットの場合は「SoundFontツリー・ビュー」の「Preset Section」の「Percussive Pool」を選択して、右メニューから「New Percussive Preset」を選択する。
    現れたダイアログボックスに適当な名前を入れて「OK」ボタンをクリックする。

    ▼New Melodic Preset
    new_melodic_preset.gif

    先ほどのInstrumentを選択して「Add」をクリックする。

    ▼New Preset Zone
    new_preset_zone.gif

  5. 複数の音を取りこんだ場合は音が重なってアサインされてしまう。これではだめなのでキーレンジの設定をしなければならない。
    「SoundFontツリー・ビュー」の「Instrument Pool」の中の一つを選択して、「キー/ベロシティーレンジ・ビュー」でキーレンジを変更する。
    ドラムキットの場合はGM配列にしたがって、レンジを設定するとよいだろう。
  6. 複数の音を取りこんだ場合はルートキーの設定も変えよう。
    「SoundFontツリー・ビュー」の「Instrument Pool」の中の一つを選択して、右クリックしてメニューから「Propeties」を選択する。
    ドラムキットの場合はGM配列にしたがって、ルートキーを設定するとよいだろう。

    ▼Instrument Zone Propeties
    instrument_zone_prop.gif

  7. 仕上げにバンク情報を記述する。「File」メニューから「Information」を選択する。現れたダイアログボックスにBank NameやAuthorを入れて「OK」ボタンをクリックする。

    ▼Bank Information
    bank_info.gif

  8. 最後に保存する。「File」メニューから「Save As」を選択する。現れたダイアログボックスにファイル名を入れて「保存」ボタンをクリックする。